警察庁、国土交通省、経済産業省と建物部品関連団体で構成する「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」では、侵入犯罪に強い防犯建物部品の開発・普及活動を行なっています。
は、防犯性能試験に合格し、防犯性能の高い建物部品目録に掲載された製品のみに使用が認められています。
防犯性能は、人為的破壊行為による侵入手口に対する抵抗力を示すものです。侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから建物内部に侵入可能な開口になるまでの時間を 「抵抗時間 」と呼び、商品ごとに定められた試験を行い、抵抗時間が5分間以上であることを確認されたものが「防犯性能の高い建物部品」(CP部品)として公表されています。
関係機関の調査によると、侵入に手間取り、侵入をあきらめる時間について「2分以内」と答えた被疑者が 17.1%、「2分を超えて5分以内」と答えた被疑者は 51.4%となっています。
つまり、犯罪者の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の犯罪者が侵入をあきらめるということなのです。
官民合同会議では、この「5分」耐えることを防犯性能の基準としました。
官民合同会議では「防犯性能の高い建物部品」を広く普及させるため、統一マーク(右記)を作成しています。
このマークは、「防犯性能の高い建物部品目録」 (http://www.cp-bohan.jp/)に掲載された「防犯建物部品」のみに与えられます。
5団体防犯建物部品普及促進協議会は、豊かで、安心できる住まいづくりを担うため、皆様に信頼していただける部品を、統一マークを活用し、広く国民の皆様へ提供しています。
住宅への侵入窃盗件数が増加し、手口も巧妙化するなど社会的に深刻な状況になってきており、防犯対策への意識が高まっています。こうしたことから、住宅性能表示制度においては、防犯性についても住宅に求められる基本的な性能として捉え、評価項目に防犯への配慮を新たに追加し、2006年4月1日より評価の実施が始まりました。尚、2015年4月1日より必須/選択項目の範囲が見直され現在に至っています。
昨今の侵入窃盗(強盗)事件は手口が巧妙化・多様化し、相変わらず国民の生活を脅かしています。国民一人ひとりが様々な被害に対して『防犯意識の高揚』に努めるとともに、国民をはじめ関係団体と共同して被害に対する備えを充実・強化し、安全で安心なまちづくりを推進するため、5団体防犯建物部品普及促進協議会は、5月13日を“安全・安心「防犯の日」”として制定しました。